これらのポイントは、ウェブサイトの開発において品質やパフォーマンス、アクセシビリティを向上させるための重要な要素です。それぞれについて詳しく説明します。
1. セマンティック要素を用いた正しいマークアップ
セマンティック要素とは、HTML5で導入された要素で、ページの構造や内容をより明確に示すためのものです。例えば、<header>
, <nav>
, <main>
, <footer>
, <article>
, <section>
などがあります。これらを正しく使用することで、検索エンジンや支援技術(スクリーンリーダーなど)がコンテンツをより理解しやすくなります。
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
<title>Example Page</title>
</head>
<body>
<header>
<h1>ウェブサイトのタイトル</h1>
</header>
<nav>
<ul>
<li><a href="#home">ホーム</a></li>
<li><a href="#about">アバウト</a></li>
<li><a href="#contact">コンタクト</a></li>
</ul>
</nav>
<main>
<article>
<h2>記事のタイトル</h2>
<p>記事の内容...</p>
</article>
</main>
<footer>
<p>© 2024 ウェブサイトの名前</p>
</footer>
</body>
</html>
2. 画像のalt、width・height(レイアウトシフト対策)
alt属性: 画像が表示されない場合や、視覚障害者がスクリーンリーダーを使用する場合に画像の内容を説明するためのテキストを提供します。
widthとheight属性: 画像の表示領域を事前に確保するために使用します。これにより、ページの読み込み中にレイアウトがシフトすることを防ぎます。
<img src="example.jpg" alt="説明テキスト" width="600" height="400">
3. Googleの規定に準拠したコーディング
Googleの検索エンジン最適化(SEO)に関するガイドラインに従うことで、検索結果での可視性を向上させることができます。これには、モバイルフレンドリーなデザイン、ページの高速読み込み、正しいメタタグの使用、構造化データのマークアップなどが含まれます。
4. PageSpeed Insightsでの合格を得られる読み込みスピード
PageSpeed InsightsはGoogleが提供するツールで、ウェブページのパフォーマンスを評価し、改善点を提案します。ここでは、画像の最適化、不要なCSSやJavaScriptの削減、キャッシュの利用などが重要です。
5. Retina対応
Retinaディスプレイは、非常に高い解像度を持つディスプレイです。これに対応するためには、高解像度の画像を使用し、それらをCSSで適切にスケーリングすることが必要です。
/* 通常の画像 */
img {
width: 100px;
height: 100px;
}
/* Retina対応の画像 */
@media (-webkit-min-device-pixel-ratio: 2), (min-resolution: 192dpi) {
img {
background-image: url('example@2x.jpg');
background-size: 100px 100px;
}
}
さいごにまとめ
これらのポイントを理解し、実践することで、ウェブサイトのユーザビリティ、アクセシビリティ、パフォーマンスが大幅に向上します。正しいセマンティックマークアップや適切な画像属性の設定、Googleのガイドラインに準拠したコーディングなどを取り入れ、より良いウェブサイトを構築しましょう。