WordPress におけるテーマ開発では、特定のページに特別なデザインや機能を適用するために、固定ページテンプレートのカスタマイズがよく行われます。この記事では、固定ページテンプレートの命名規則と、テンプレートファイルの適用方法について解説します。
固定ページテンプレートの命名規則
WordPress では、固定ページに対してカスタムテンプレートを適用するためのいくつかの命名規則があります。これらのルールを理解することで、より効果的にサイトのデザインと機能をカスタマイズできます。
- page-{スラッグ}.php – 固定ページのスラッグに基づくテンプレート。例えば、スラッグが ‘about’ のページには ‘page-about.php’ を使用します。
- page-{ID}.php – 固定ページのIDに基づくテンプレート。例えば、ページIDが 42 の場合は ‘page-42.php’ を使用します。
- page.php – すべての固定ページに対するデフォルトのテンプレート。
- singular.php – 投稿と固定ページの両方に対するフォールバックテンプレート(WordPress 4.3以降)。
- index.php – すべてのテンプレートの最終的なフォールバック。
テンプレートファイルの適用方法
一般的に、
page-{スラッグ}.php
の形式でファイル名を指定すると、そのスラッグを持つ固定ページに自動的にテンプレートが適用されます。この方法は、追加の設定なしで特定のページにカスタムデザインを適用したい場合に便利です。しかし、以下の点に注意が必要です。
概要の項目にテンプレートを選ぶ表示が出現しない:
先頭に
page-{スラッグ}.php
とした場合、そのテンプレートは自動的に指定されたスラッグのページに適用されるため、固定ページの編集画面でテンプレートを選択するオプションは表示されません。
URLをスラッグと一致させる必要がある:
テンプレートは、ファイル名に指定されたスラッグに完全に一致するURLのページにのみ適用されます。そのスラッグの固定ページを作成しない限り、テンプレートは使用されません。
Template Nameを含める利点:
<?php
/*
Template Name: 固定ページの名前
*/
?>
を含めることで、そのテンプレートはWordPressの管理画面で任意のページに手動で選択し適用できるようになります。これにより、より柔軟にページごとに異なるテンプレートを使用することができます。
これらの特性を理解することで、より効果的にサイトのカスタマイゼーションを行うことができます。特定の固定ページにカスタムテンプレートを適用するか、複数のページでテンプレートを再利用するかにかかわらず、適切なテンプレートファイル名の選択とテンプレートヘッダーの使用が重要です。
まとめ
WordPress の固定ページテンプレートを理解し、適切に活用することで、サイトの各ページに独自のデザインや機能を簡単に追加できます。命名規則に従ったテンプレートの自動適用や、テンプレートヘッダーを用いたカスタムテンプレートの手動選択など、用途に応じて最適な方法を選択しましょう。
この記事では、WordPressの固定ページテンプレートの選択と適用方法について、より詳細に解説しました。これにより、WordPressサイトのカスタマイズに関する理解が深まり、より柔軟なデザインと機能の実装が可能になることを願っています。